あけましておめでとうございます!2025年、令和7年の幕開けです。
今年もやりたいこと、やらなくてはいけないことがてんこ盛りですがなによりも四十路を迎える年ですので健康第一で奮闘してまいります!

「年明け早々、重すぎるテーマなんじゃないの?!」そう思った方も多いのではないでしょうか?いやいや、新年を迎えるタイミングだからこそ今年1年間、胸に留め置いていただきたいテーマでもあります。(お酒を飲む機会も多い季節ですしね!)
ただし、世間に溢れ返る真面目な婦人科先生や大学教授や謎の性研究家たちが提唱する〝現実味のない同意の取り方〟をここで紹介するつもりは毛頭ありません。(そもそも普段「セックスは愛する人との愛情の確認作業です!」とか言ってる人たちにとってこのテーマ自体、少し距離感ない?説得力弱くない???)だからこれまで偉い人たちに注意喚起されてもピンとこなかったのです。(ワンナイトやらその他の情熱的なセックスのライブ感、分かって言ってるのか???)
夫婦間や恋人間ももちろん同意が必須ではありますが、それよりもバチっと同意を取るべきなのはマッチングアプリでその日会ったばかりの人だったり、Clubで逆ナンしてワンナイト予定の人だったり、かねがね性に奔放な人たちのように私は感じています。
経験人数230人超えクソビッチだからこそご紹介できる実践的な性的同意の取り方、これが広がれば〝本当に同意が必要な場面〟で〝本当に同意が必要な関係性〟の2人の手助けになるのではないか、その熱意を持って、今回は思いがけず加害者にならなための方法を伝授いたします。
「性的同意」認められない条件とは?
少し前から話題になっている性的同意。一体、なぜこれほどまでに世間を騒がせているのか…。それは2023年の刑法改正によって施行された「不同意性交等罪」という法律により犯罪加害者になってしまう可能性が現実としてでてきたからです。実際に検挙された事例もあるのでよくある脅しではありません。〝食堂でご飯を食べたらお金を払いましょう〟と同じレベルで〝性的な行為をする際は相手の同意を得ましょう〟というマナーが現在はルールに変わったのです。
また私個人としては女性の立場の変化も大きく関わっているように感じます。未だ根強く残ってはいますが、日本においては雇用機会や賃金の不平等、高等教育を受ける男女比、性別による役割の固定概念の植え付けなどはあってはいけないことという考えが一般に広がり、戦前のような〝女は男の所有物がゆえ、声を上げてはいけない〟といった思想もかなり希薄化してきました。このことによって嫌なことは嫌と言える女性が存在感を増し、逆に言えない女性がスポットライトを浴びる図式となったことで弱者的立場の彼女たちを救い上げようという力が働いているように思えるのです。不同意性交等罪の施行はこれまで長く続いてきた全体主義から個人主義へ大きく舵を切ることへの副産物といえるのではないでしょうか。
では具体的に何をすると犯罪とみなされるか、犯罪になるとされる条件を見ていきましょう。
不同意性交等罪の構成要件
・同意のない状態で性交等を行う
・相手を騙して性交等を行う
・16歳未満との性交等を行う
つまり同意が得られないまま挿入したり(アナルも含む)、フェラさせたり、チ〇コじゃなくても(オモチャでも)挿入したらダメですよ、16歳未満なんてもってのほかだよ!という法律です。
また似た法律で「不同意わいせつ罪」があります。
不同意わいせつ罪の構成要件
・相手が意思表明出来ない状態でのわいせつ行為
・13歳未満へのわいせつ行為
・相手が13歳~16歳未満の場合、同意があったとしても自分が18歳以上(5歳以上の年長)の場合
つまりお酒を飲ませたり恐怖や障害や思い込ませ(信仰・虚偽)で本心が言えない人に、抱きついたりキスしたり陰部を触ったり触らせたりしたらダメですよ、ましてや13歳未満や、同意を得ていても年の離れた若い子にそういうことしたら犯罪ですよ!(家族間でも成立する場合もあるよ)という法律です。
ややこしいのでざっくばらんに言うと「とにかく16歳未満には手を出すな」「誤魔化してセックスするな」「ノリのキスとか危険すぎる」ということです。
いかがでしょうか。性行為へのハードルが上がったように感じるのか否か、きっとかなり個人差があると思います。関連して「こんなの後出しジャンケンで冤罪だってあり得るんじゃないの?!」と心配されている方はご安心ください。それぞれ他の刑法と比べて重い量刑が下される犯罪なので、後出しの被害者供述だけで立件されることはほぼありません。同意がなかったことを示す証拠がなければ告訴人の思う通りには出来ません。当時両想いで付き合っていた彼女と険悪な別れ方をしたからといって一方的に犯罪者にされることはないでしょう。
実践!シチュエーションで見る性的同意
では性的同意って〝どこまでがただの思い込みで、どこからが法的に認められる同意〟なのでしょうか。下記のシチュエーション、あなたならどう思いますか?
◎半年前にマッチングした女子大生。DMではお互いの性癖もオープンにしているし、満を持して彼女が最近ハマっているという日本酒BARに向かう。2軒目のカラオケでは距離が近くなったので手を握ってまた会いたいと伝えた。
いかがでしょう。実はこの行為、犯罪になりえます!他者の同意を得ずに体に触れる行為は避けた方がベター。通常のボディータッチにおいて罪に問われることはありませんが、今回はシチュエーションが非常に危ういです。
お相手が1軒目の時点で愛想をつかしていたとすると、断り切れずに付き合った2軒目で合意を得ずに手を握って迫るような行為は強い嫌悪感を生みます。「2人きりで密室に行ったんだから嫌がってないでしょ」というのは何の根拠もない同意の思い込み。お酒も入っていて何か問題があった場合に言い逃れ出来ない可能性があります。
ではこの場合どうしたら良かったのか…加害者にならないためにもきちんと言葉でお相手の感情を聞き出すことが必要です ↓
◎半年前にマッチングした女子大生。DMではお互いの性癖もオープンにしているし、「あなたに惹かれているからいつかそういうことをあなたと一緒にしたい」と伝えると「私もしてみたい」という返信を貰った。満を持して彼女が最近ハマっているという日本酒BARに向かう。2軒目のカラオケでは距離が近くなったので「触れていい?」と聞いて「いいよ」と言った彼女の手を握る。「この前、一緒にしたいって言った件、このあともっと落ち着く場所でどうかな」と言いながら彼女見ると頷いてくれたのですぐにふたりでカラオケを出た。
無粋?ムードを壊す?恥ずかしい?聞き方が分からない?そう感じている人は性的な行為の幅とコミュニケ―ション能力の幅を広げるチャンスです。手を触れるときだって「触っていい?」と聞くのはとても自然なこと。言葉に出すのがどうしても恥ずかしい場合は事前にメッセージで同意を得ておくことも可能です。むしろその場の雰囲気に任せて決めるよりもYesされたその日からふたりの前戯が始まってワクワクとした時間を楽しむことも出来ます。メッセージの時点で拒否された場合はポジティブに距離感を見直せば良いだけです。
ところで先程のふたりはカラオケを出たあとも性的同意を得ながら最後まで致すことが出来たのでしょうか?
◎カラオケを出たあとはふたりでレジャーホテルのまとめサイトを見ながら次の場所を相談。彼女の意向を汲んで露天風呂付の部屋を予約。移動中のタクシー車内、耳元で「触れていい?」囁く。小さく頷いた彼女の太腿に触れると先程よりも少し熱を帯びているように思えた。ホテルに到着したら入口で改めて「ここで大丈夫?」と確認。部屋に入り、先にシャワーを、と促したあとは室温の調整。交代でシャワーを浴び、すでにベッドに横たわっている彼女の横に寝転ぶ。「やっとちゃんと触れられるね」と言うと彼女の方から抱きついてきた。
上記の彼は逐一確認を行っていますが無粋ですか?ムードを壊していますか?むしろとてもロマンチックにリードしてくれてこの後の展開も期待できるのではないでしょうか。
そして女性側はどうでしょう?言葉と行動で意思表示はしているものの、恥ずかしいことは何もしていません。直接的な言葉を口にするのが苦手な方でもこの方法であれば彼へ同意の意志が伝えられます。
私の体験談にはなりますが、とくに日本人男性はセックス中の会話が少なすぎます。コミュニケーションの最たるもの、しかも粘膜接触という繊細な行為は確認しながら進めなければ心理的にも物理的にも傷を負うことになります。性的な確認は野卑な行為でもなければ、みっともない行為でもありません。むしろ無言で急に触ってきたり分かったようなふりをすることの方がずっと卑しい行為です。
確認の度にこれから起こることを想像させ、且つ受け手の意志でその行為を決定させている性的同意はハチャメチャにセクシーな焦らしテクニックだと思いませんか?
性的同意=〝ロマンティックなムードを作る〟、スウェーデン式同意確認〝Yes means Yes(YesはYesを意味する=YesがなければNo)〟というアプローチを常日頃から意識することでセックス中のコミュニケーションの幅もどんどん広がっていきます。同意を得ることで安全なセックスが得られるうえに、心地よい時間を過ごすテクニックをも上達させる…お相手の感情に寄り添うことで性に関わる全ての人が幸せになれる世界が実現可能なのではないかと感じています。