恋人たちの季節、そして人類が最もセックスする発情期とも呼べるクリスマスまで残りわずか。普段よりもセックスする可能性が高い時期、これまでのあなたの愛撫にお相手は満足出来ていますか?
「もちろんだとも!だってイッてる仕草もあるしね」←そうお考えのアナタ!そう、アナタは危険信号!
「俺の彼女は愛撫よりも挿入が好きだからあんまり愛撫はしないんだ…」←アナタはほぼアウトです!!
その根拠はなんなのか…男性には分かりづらい、でも女性間では頻繁に話題になる女性への愛撫について本日はその正解・不正解をコソっと公開しちゃいます!!

結局、愛撫で変わるセックス総評価
前戯(愛撫)にしっかりと時間をかけていますか?
私が今まで調べてきた様々な調査を思い返すと、日本人のセックス平均時間は30~1時間が多いようです。ただ、30~1時間では大きな差がありあまり参考にならないのも事実です。そこで前戯・挿入・後戯の時間配分を独自で調整を進めたところ、凡そ【4・5・1】の割合の人が多いことが分かりました。具体的な時間に置き換えると【前戯15~30分・挿入15~30分・後戯5~10分】の人が多いようです。ただ時間尺は身体的な個性や生活環境、その日のプレイ内容でも大きく関わるのでその点に執着しすぎず、パートナーとお互いが心地よいと感じる長さの中で、前戯・挿入・後戯の時間配分を決めていくのが理想です。
しかしながら、ここまでの結果と実際に女性たちと話してきた調査結果とでギャップを感じる点があります。それは前戯の時間においての満足度です。女性たちは挿入と前戯の長さが同じであることを良いと思っておらず、出来れば前戯の方が多少長いことを望んでいます。挿入ための準備運動である前戯で、心と体のウォーミングアップをしっかり行わなければいけないところをないがしろにされ、ましてや挿入時に唾をつけて無理矢理挿入を試みるなんてことが起きた時点で、女性はセックス全体にストレスを感じてしまいす。唾を塗られる嫌悪感や挿入を焦っている相手へ情けなさと同時に、濡れない自分への情けなさ、セックスへの努力を怠っている怒りでいっぱいです。
そもそも唾は愛液やリューブゼリーのように滑らかな液体ではなので、唾を付けたところで心も体も準備が整っていない側にとっては挿入時に苦痛を伴います。女性は加齢や水分不足など、体に不調がある場合を除いて自身の性器を守るため必ず濡れるようになっています。根本的に唾を付ける必要がある挿入は男性側の前戯が上手くいっていないことを自覚しなくてはなりません。なぜならキスだけで十分すぎるほど濡れる女性は山ほど存在するからです。
また逆に、前戯の時間は短くても良しとする女性も存在します。そんな中でもよく話を聞いてみると、実は「前戯が苦痛であるが故、早く終わらせて欲しい」と願っている女性や、「セックス自体が苦痛で前戯だろうが挿入だろうがとにかくこの時間が早く過ぎ去ってほしいのでとりあえず挿入をねだる」といったケースも多く見受けられ、大概の男性はその隠した本心を読み取ることが出来ず挿入と同じ時間で済ませたりむしろ少し短かい愛撫で満足しているケースも少なくないのです。
シチュエーション作り、キス、会話のテクニック、唇での愛撫、指先での愛撫・・・愛撫と一纏めにしてもその中にはたくさんのタスクがあり、それを怠ると前述のような事態に陥ることになります。そして「この人、下手くそだな」と未熟セックスのレッテルを貼られるわけです。
この方法で打破!下手くそセックス
じゃあ愛撫ってどうすりゃいいんだよ、手マンとクンニだろ?!そう思う時点でアウト。手マンとクンニの実践テクニックは二の次三の次で問題ありません。先述の通り、そこに至るまでのテクニックの方がずっと重要で、それがなければいくら技術面を磨いても女性には響きません。
最も単純で覚えやすいテクニックは〝すべての動作をゆっくりと行うこと〟。実はこれだけでシチュエーション作りもキスも会話も唇での愛撫も指先での愛撫も、愛撫全般のテクニックが格段にレベルアップします。
普段とは違うスローテンポにセクシーなシチュエーションが生まれます。動作の早いキスはイキナリされてしまうと身を引いてしまいます。盛り上がってきた時に取っておいて、はじめは触れるかどうか絶妙な距離の軽いキスでお相手の反応を見ることが大切です。またゆったりとした時間の中だからこそ気の利いた会話が生まれ、ゆっくりとした唇の動きや指先の動きで徐々に燃え上がるゾクゾクとした刺激を与えることが出来るのです。
すべての動きは心拍数よりもゆっくりと、お互いの目を合わせてその都度、反応を感じ取りながら前戯という時間を焦らして遊ぶくらいの余裕が必要です。もちろん物理的な快楽を早く得たいと思うのは動物として自然なことでしょう。それは女性も同じです。ただ一度でも最高の前戯からの挿入という快楽を味わってしまうと〝物理的な快感は脳への刺激が入口になっている〟ことを知り、インスタントなセックスではその快感を超えることはないことを学んでしまいます。その快楽を知ってしまうと尚一層、前戯の重要さが身に沁みるのです。
〝唇は柔らかさを維持する〟〝爪先を使う〟〝手マンはピストンでなくプッシュ〟など、前戯の細かなテクニックはたくさんあることでしょう。ただ全てにおいて共通する万能テクニックは、ゆっくりとした時間の中で溢れてくる動作や思考を余裕をもって楽しむことにあります。これは挿入後も同様です。
愛撫の正解・不正解
今回のコラムのタイトル、〝愛撫の正解・不正解〟を結論つけるにあたっては動作の早い愛撫は全て不正解、というわけでもありません。きちんと女性が心も体も準備出来ていることこそが前戯の正解であって、〝物理的な愛撫〟の時間が短くても、きちんと心と体が準備が出来ていれば前戯の役割はしっかり果たされていると考えられます。
私が〝物理的な愛撫〟とあえて表記したのにはきちんと理由があり、直接触れ合ったり目の前にお相手がいる状況だけが愛撫が出来るシチュエーションではないと感じているからです。お互いに直接触れることだけを愛撫と決めつけるのは少し勿体ないと私は日々感じているのです。
そもそも愛撫とは〝慈しみ可愛がること〟。これならば電話でだってメッセージでだって可能な行為のはずです。つまり、「想いを寄せられている」と実感することが前戯のスタートラインなのです。
これを記すと純愛セックスしか認められないような捉えられ方をされがちですが、そんなことは全くありません。セックスフレンドでも、お客さんでも、5分前に会ったばかりの人でも目の前の人に想いを寄せることが出来ればそれはきっと素晴らしいセックスになるはずです。その想いが自分だけに向いている人のするセックスが不正解なのです。
もちろん恋仲で恋愛感情が伴うセックス、愛撫は格別でしょう。ただそのようなお相手がいない人、嗜好の不一致で思うようなセックスが出来ない人であっても、この原理でいけば最高の愛撫は経験することが出来ます。目の前の人の興奮する姿が自分の興奮材料になれば、そしてそんなふたりが出会うことが出来れば、それはお互いにとって最高の愛撫となりうるのです。
セックスは一人で行うものではありません。愛撫はなお一層のこと自分ひとりのための行為ではなくお相手のために行う行為です。まずはこれを理解することで愛撫やセックスのポテンシャルが高くなります。お相手の身体的状況を読み取り、どうすれば受け入れてもらえるのかを考えることからセックスは始まっています。モノの抜き差しだけをセックスと捉えているなら大間違い。お互いに心を丸裸にして抱き合えるセックスを目指して精進していきましょう!